渋谷区五島洋税理士事務所渋谷区五島洋税理士事務所



 帳簿をつけるということは、税務申告のためというのが以前では大勢でした。最近では経営管理のツールとして認識されてきましたが、個人事業主や一人で法人をしている方の中にはまだまだ浸透してるとはいえません。
 僕の場合、お客さんにはもちろん帳簿の必要性を説いてきましたが、実際は僕自身の仕事上の支障をきたすという意味あいが強く、自分自身では給料だけなので帳簿をつけていませんでしたし、つけようとも思っていませんでした。
 それから独立開業してなんとなく義務感で帳簿をつけ始めたのですが、最初はやはり領収書一枚一枚を会計ソフトに入力するのも苦痛で、税理士という職業意識と、現実の苦痛感の葛藤がしばらく続きました。しかし何ヶ月かするうちに、通帳を分けたり(「お金を分ける」参照)会計上にはない独自の勘定科目を使い、仕事上の利益に加えて生活全般の収支を見えるように工夫を加えていくと、お金の流れが帳簿上にみれるようになってきてなおかつ利益も見えてくるようになり、仕事をしていく上でも生活していく上でも、この帳簿が大きな参考資料になってきたのです。

 こうなってきて僕は初めて帳簿をつける意味が本当に理解できた気がします。

 そう考えてみると帳簿というのは別に商売をやっている人以外にもお金を管理する人なら充分有効なものだと思うようになり、今回始めた家計簿サービスにしても今まで家計簿なんて必要ないと思っていた主婦の方、お金をためたい独身者にも是非試していただきたいと思い始めたのです。
 これからの時代、今後どれだけ景気がよくなろうと(景気自体これが普通になる可能性だってあります)とにかく戦後から始まった右肩上がりの経済は復活しません。黙っていても給料が上がることなんて僕たちが生きている時代には一生訪れてこないでしょう。老後についても国が保証してくれるとは限りません。自分たちで稼いだお金は将来にわたって自分で管理する時代になのです。みなさんも最初はとにかく「めんどくさい」でしょうけれどつければ必ず意味がわかってきます。とりあえずがんばってみましょう。