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「投資」のあり方を考える

最近、雑誌や本の広告を見ていると、これでもか!というまでに「お金」に関する特集が目につきます。
以前は「お金儲け」というと、山っ気のある人がマネー雑誌や日経新聞を読んで、「一発当てるぞ!」的なイメージが強かったですよね。
でも、ネット証券の口座数はいまや178万口座(2005年3月末)。これは1年で56%増の数だそうです。
普通のサラリーマンや主婦が、株のネットトレーディングで何千万、何億円、儲ける時代なんですね。
私のほうにもメールなどでたまに相談がありますし…。 

この空前の金儲けブーム、自分でお金のHPを運営し、税理士という仕事をしていながらも、違和感を覚えるときがあります。
お金は大事ですし重要な問題ではあるけどちょっと行き過ぎているような気がします。

自分でも常々、ライフプランについて勉強をもう少ししないといけないと感じていて、まず、今年の初め、とりあえず自分自身の将来、必要なお金、貯蓄や資産について考えてみました。
そこでわかったことがひとつ。当たり前の話なのですが、株式投資などよりも自分の給料を増やすほうが圧倒的に効率がいい、ということ。

以前、家計簿診断というのをこのHPでやっていたのですが(あまり好評でないのでやめました…)、そこに寄せられた数少ない相談に対しても、自分の給料を増やす努力をしたほうがいいというアドバイスを差し上げたことが多かったように思います。

実際、多くの方が本業で最低でも週5日8時間は働くわけですから、そこでの単価を上げることが最も効率的なはずです。
副業で本業以上の単価が確保できれば副業を本業にしたほうがいいですし、株で本業以上のパフォーマンスが出せるのなら株式投資を本業にすればいいのです。

こういうことを言うと、なかなか本業の単価が上がらない(むしろ下がっている)から副業や株式投資をやるのだという反論をする人がいますが、「なぜ単価が上がらないのか(あるいは下がっているのか)」という問題から逃げている間は、常に同じ問題にぶつかると思います。
もちろんどうすれば単価が上がるかは簡単ではありません。
資格を取得したり、スキルアップすれば、お金に即結びつくというのは資格学校のパンフレットの中だけの話ですからね。

話は少しそれますが、私の中で今後重要だと思うスキルは「コミュニケーション能力」です。
あまりうまく説明できないのですが、私のお客さんでもすばらしい理念や商品を持っていてもそれをうまく伝えきれない会社は苦戦している一方、これといった特別な独自性がなくても、うまくお客さんとコミュニケーションがとれている会社はうまくいっているような気がします。
いい商品を作れば、黙っていても商売うまくいくという時代ではないわけです。

結論として、ひとつ誤解していただきたくないのは、副業や株式投資をすることが悪いのではなく、本業の単価を上げることが最も効率よく稼ぐ方法であるということです。
株式投資で銘柄を探すのと同じように、何に投資をすれば(時間と手間をかければ)本業の単価が上がるのかを探すのも投資のひとつではないかと思います。